ナイマ・ラハバビ・アムラーニ教授
ナイマ・ラハバビ・アムラーニ教授は現在、モロッコのラバトにあるモハメッド5世大学の医学部名誉教授である。女性初のWGO会長であり、アフリカ・中東初のWGO会長(2019-2021年)。
SMMAD、AAFFHGE(Association d'Afrique Francophone de Formation Continue en Hépato-Gastroentérologie)、PAAG(Pan-Arab Association of Gastroenterology)、AMSDO(African Middle Eastern Society of Digestive Oncology)の初代女性会長を務める。また、AMAGE(アフリカ中東消化器病学会)の創設者であり、評議員でもある。
ヨーロッパでは、ナイマ・ラハバビ=アムラーニは、2001年から2009年までASNEMGE(ヨーロッパ・地中海消化器病学会連合)の役員を務め、その後UEGとなった。
ルネ・デカルト大学(フランス・パリ)卒業。フランス、リヨンのクロード・ベルナール大学にて、生理学、運動学、機能性疾患を中心に、人間生物学の修士号を取得。ラバトのイブン・シーナ大学病院で消化器・肝臓科部長を務め、ラバト医学薬学部の研究・協力部門の副学部長に任命される。
胃食道逆流症(GERD)、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、消化不良症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、運動障害などの胃酸関連疾患に関心を持つ。また、消化器病学や肝臓病学に関する論文、抄録、講演を数多く手がけている。国際的な査読誌の編集委員も務める。特に、pHモニター検査とpH-インピーダンスモニター、肛門マノメトリーと骨盤底筋トレーニング(バイオフィードバック)、食道マノメトリー、カプセル内視鏡検査、ファイバースキャンなど。
ラバトのWGOトレーニングセンター(WGO-RTC)のディレクターとして20年以上、トレーニングと教育においてユニークな貢献をしてきた。アフリカを中心に30カ国から1500人以上の研修生がWGO-RTCでトレーニングを受けた。
2024年にはDGVS(ドイツ消化器・代謝疾患学会)の内視鏡賞を受賞するなど、2019年にはSMMADの名誉賞、SMMADの使命への貢献と卓越した献身、学術研究、教育、SMMADや地域社会全体への奉仕といった分野での功績が認められ、多くの栄誉や賞を受賞した。また、王室からナイト勲章を授与された。